今日の善行は明日の蓄え

コスパだけを考えて生きています。

ショーシャンクの空に



名作映画がなぜ名作映画かと言われたらあなたはなんと答えるだろうか。
僕は、いつの時代でも普遍のものが描かれている映画と答える。

ちょっとキザすぎるかもしれないけど、ショーシャンクの空にはそんな映画だった。
エリート銀行員が、免罪で終身刑を言い渡される。
落ち込む彼だが刑務所内の人々との交流で次第に元気になっていく。
という粗筋だが、感想はネタバレを含むので、続きに書こう。
やはり、刑務所というのは、脱出しないと話が成立しないというのは、悲しい。
終身刑でも、たとえ出所するあてがなくとも、その中で幸せな人生を送れないのだろうか。

こう考えてしまうのも、サラリーマン生活がずっと続いていくと思っているからだろう。
人からしたら働けるだけで十分だ、贅沢を言うなというかもしれない。

でも、そうじゃない。そうじゃないんだ。

作中で一番興味深いのは、レッドが「更正とは?」という質問に対し、回答するシーン。
たしかに言葉というのは、その言葉を作る事自体に意味のあるものが多い。
だとすると、生きる意味、人生の意味というのは、回答なんかなく、 その言葉ができた時点で役目を終えているのではないだろうか。

僕らは、その役目を終えた回答のでない問題にいつまでも挑んでいるんだろうか。
人生という決まった枠組みの中で、もがいているのだろうか。
いい映画は人生のヒントにはなるけど、答えは教えてくれない。
もっとも、自分だけの人生の回答をカンニングする気もないんだけれども。