結論から言うと、ベルメゾンを日常的に使う人には検討余地があります。
ただし、優待だけを根拠に大きく買うのは慎重でいるべきだと思います。
理由は、優待制度の実利は高い一方で、会社はまだ業績回復の途中にあるからです。
千趣会の優待は、ベルメゾンで使えるお買い物券です。
権利確定は6月末と12月末の年2回。
100株以上で対象になり、12月分は継続保有年数に応じて上乗せがあります。
100株保有時の年間優待額は次のイメージです。
1年未満は年2,000円相当。
1年以上は年2,500円相当。
2年以上は年3,000円相当。
3年以上は年3,500円相当。
つまり、長く持つほど実質利回りは上がる設計です。
では、実際にどれくらいの利回り感なのか。
本日時点の株価を1株208円で試算すると、100株の投資額は20,800円です。
この前提だと、優待利回りはおおよそ次の水準になります。
1年未満(年2,000円)で約9.6%
1年以上(年2,500円)で約12.0%
2年以上(年3,000円)で約14.4%
3年以上(年3,500円)で約16.8%
数字だけ見るとかなり高利回りです。
ただし、ここで大事なのは「優待券を本当に使い切れるか」です。
ベルメゾンを普段から使う人には実利が出やすい一方、使わない人には利回りが目減りします。
優待は現金ではなく、ベルメゾンでの買い物価値として回収するタイプだからです。
何がもらえるか、という点も実務では重要です。
優待券はベルメゾンの商品購入に使う前提で、衣料・生活雑貨・家具インテリア・キッチン用品・育児関連など、通販の生活需要に当てやすいのが特徴です。
「どうせ買うもの」を優待で置き換えられるかどうかが、満足度を大きく分けます。
一方で、投資としての慎重さが必要な理由もあります。
直近の開示では、売上は前年同期比で減少し、営業段階では赤字が続いています。
四半期純利益が黒字でも、固定資産売却益など本業外要因の寄与が大きい局面は、見た目だけで安心しづらいです。
加えて、配当は現時点で無配予想です。
優待と配当の両輪ではなく、優待寄りの還元と捉えるほうが実態に近いです。
私ならどうするか。
ベルメゾン利用が多いなら、100株を小さく持って検証するのは合理的です。
ただし、優待利回りだけを理由に買い増しはしません。
四半期ごとに営業利益の改善、再生計画の進捗、配当方針の変化を確認し、崩れたら見直します。
優待は魅力ですが、投資の本体は企業価値という順番は崩さないほうが、後で楽です。
最終結論としてはこうです。
8165 千趣会は「使う人」にとっては優待妙味が高い銘柄です。
ただし「高利回りに見えるから買う」という入り方は危うい。
優待の実利と業績回復の両方を追える人に向いた銘柄、というのが現時点の整理です。