今日の善行は明日の蓄え

コスパだけを考えて生きています。

10分間で全力を出す005

久しぶりである。
というのも、久しぶりに自分の日記を読み返してみたら、過去に『10分間で全力を出す』と称して、文章を書いていた。

その時にタイトルの横にナンバリングをしたんだけど、三桁の数字でナンバリングしてあった。
それなのに、実際に書いたのは四回だけ。

三日坊主ならぬ四日坊主である。
これはいかん!と思い今五回目を書いているのである。

四回目から三年が経った。
あれから色々あった。
あの当時は外でカレーばっかり食べていたが、
今は家でカレーを食べる事が多くなった。

カレー万歳。
そして仕事が変わった。

カンパネルラのような小さな活版印刷の文字をかき集めるような仕事から、
大きすぎてイマ自分がどこで何をしているかよくわからない仕事に変わった。

収入が変わった。職場環境も変わった。
なにより周りにいる人が変わった。

じゃあ、お金をもらって大きな会社で働いている人はみんな幸せかというと、
必ずしもそういう訳ではないという事もわかった。

むしろ大きな会社で働いている人の方が、解決できない根本的な悩みを抱えていることが多いんじゃないだろうか。


前の会社では、お金がもっとほしい、もてたい、車を買いたいなど、次元が低いと言えば
それまでかもしれないけれども、そういった悩みを持っている人が多かった。

対して今の会社は、どうしたら幸せになれるだろう、そもそも幸せってなんだろう。
私はこのまま老いていくのだろうか、いつまで人は働かなければいけないのだろうかと、
それはもう解決のしようがない、あとは哲学書でも読んでもらうしかないような悩みのオンパレードだ。

そしてお酒の量は増えるばかりである。
たいして僕は、最近仕事の内容が変わった事もあり、ワークライフバランスという単語を
何となく理解している上司の元で働ける事になったので、今の自分、そして今まで自分が通ってきた道を見直せるようになった。

これは本当にありがたい事である。
そして、田舎の実家から出てきて、自分がここ東京で一人暮らしている意義みたいなものを
考え直すいいきっかけになったと思う。

「実家には帰らないの?」
「でもいつか戻るんでしょ?」
「やっぱり生まれたところが一番だよ」 

そう言う人は多いし、出身の話をすると、全員が何らかの形で聞いてくる。
いままでは何となく答えていたけれど、今は違うとはっきり言える。

僕が生きていく場所は、ここで、こことは東京なのだ。
そう言う風に思えるようになった。 

なんで東京なのか、大阪じゃだめなのか。
そんな質問は野暮だ。

自分が生まれた国で、一番人がいて、
一番栄えていて、一番クールな街は東京しかないじゃないか。

そこに頑張ってしがみついて生きていく。
それが僕の人生じゃないか。

土曜日、明日は天気が荒れるというので、食料とかを買い出しにいく。
夜風はもうすっかり冬の匂いを含んで、ツンとつめたい。

東京ナイトウォーカー、これからもよろしくね。