よくテレビで、自分の小さい頃がでてきて、大人の自分に「こんな大人になってるなんて悲しい!」なんてシーンがありますよね。
僕も考えてみたんです。
家までの帰り道、長いゆるやかな下り坂。
その途中途中に、昔の自分が立っている。
幼稚園の頃の自分。
小学校、中学校、高校、そして大学。
その時々の自分が今の自分をみたらなんと言うだろう。
こんなもんじゃないだろとか、もっとがんばれよとか言うんだろうか。
でもどっちかっていうと、「あぁ、そうだよね、君はやっぱそんなもんだよね」と言われそうで怖いんです。
子供の頃は無限の可能性があるというけど、どこかみきっていた当時の自分たち。
普通のサラリーマンの息子が世界なんて征服できるはずなんかない。
そう思っていたけど、どこかで、でも実は、ビックチャンスがあるんじゃないだろうかなんて思っていた。
そのビッグチャンスがきていないことを知る。
その時昔の自分たちはなんて言うんだろう。
たぶんため息をついて、やれやれって言うだけなんじゃないだろうか。
お前らの励ましてくんねーのかよ。
じゃあ俺は、今日の俺は明日の俺は励ますしかないじゃないか。
もうできないじゃない。
これからだってできる。
世界制服して、おっきいグラスでブランデーを回しながら飲む。
札束の風呂に両手にブロンドの美女をたずさえて入る。
明日もがんばるぞー!
と、いま凹んでるのも職場の先輩が来月移動するからなんです。
ある程度は新人に仕事が割り振られるんですが、半分くらい僕が担当することになりそうなんです。
部署で営業が4人いて、月に7000万円。いま2000万円なのに、引き継ぐと3000万円弱くらい。ほとんど半分じゃないか。
正直やれる気がしない。
今までコツコツとやってきて色んな話をいただけるようになった得意先に、今まで通りの対応ができなくなって迷惑をかけてしまいそうなんです。
そこは会社だからチームワークで、なんて言われるでしょうが、それがびっくりするほどうちにはない。
うーん、これ以上帰りが遅くなるのはしんどいなぁ。
先週他部署の部長と話す機会があった。
入社時の面接をした人で、僕はそこで、惜しげもなく社長になるためにこの会社に入ったと言ったのだ。
今考えると、目立ちたがりの発言んだよなぁ。もう少し後先考えればいいのに。
その部長に、頑張ってるみたいだね。早く社長になりなよ。うちじゃなくてもいいからさって励まされた。
そうなんだよなぁ。社会で働く40年。一億の売上を十億にするより、
ゼロから一億のの売上にするほうが絶対に楽しい。
まだその思いは変わらない。
がんばんなきゃ。昔の自分たち、応援しててくれ。
もうしばらく正念場続くけど、俺くじけないから。